Jan 6, 2012

オアシス都市バン・ルン Ratanakiri trip 3

バン・ルン(Bang Lung)

ラタナキリの州都であるバン・ルンは、人口約2万人を擁し、ひと通りの行政機能、病院・学校・フットボールコートなどの福利厚生機能、銀行・市場・商店・ホテル・レストランなどの生活機能を十分に備えている。私にとって重要なEMSも、もちろん、送ることができる。
しかし、私が一番驚いたのは、その存在感である。ストゥン・トレンからバン・ルンへの道路は赤土舗装しかなく、その道路は車両の往来によって凸凹だらけである。そのため、スピードが出ないのは当たり前として、車が壊れるのではないかと思うほどの振動と騒音にずっと耐えなければならない。その状態が3時間ほど続のである。
それが突然、峠を上りはじめると巨大な看板が現れ、そこからアスファルト道路舗装に変わるのである。初めは異様と感じた。車は急にスムーズに走り出し、車窓の風景も峠を降り始めるとジャングル・プランテーション・荒野から、人家そして商業ビル、アパートへと変化していった。そして、これまで無人の風景に慣れていたのが、無数の人々で行き交う都市の中心へすぐに入って行った。ほんの5分ほどでの変化である。
車に乗っている人間からすれば、急激な変化で、これには驚かされた。ジャングルの中に現れたオアシス都市の風貌である。実際に来るまで、この街について、州都と言えども、国のはずれにある州の田舎町としか考えていなかったのだが、1km四方に数万人も暮すコンパクトシティであったのには脱帽した。
私は、ここに2泊したが、何不自由なく観光することができた。もちろん、iPadでインターネットを使うことができ、食事も衛生的にも味付けも問題なく、また、ホテルは快適に寝ることができた。この都市を中心に、日中は大自然めぐりをして、夜はぐっすり眠るスタイルができ、すこぶる快適であった。意外や意外。


この道路標識および巨大広告看板の直下から、突然、赤土舗装の道路からアスファルト舗装の道路へと変わり、車は、それまでの振動と車体の唸りが嘘だったかのように静かにかつ円滑に走り出した。



車道は、片側2車線となり、中央分離帯には植樹と街路灯、そして国旗のバナーがなびいていた。プノンペンよりもきれいに整備されている気がした。




街の中心部には、マーケットがあり、人々でゴッタ返していた。また、その周辺の個人商店にも品物が溢れていた。




街の隅々まで、道路関連の構築物が整備されており、はっきり言って、コンポン・チャムやプーサットカンポットなんかよりも都市インフラとしては近代的である。




街のモニュメント、舗装道路とバナーが何処までも一直線に続く。左手の建物は、銀行である。

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