概念は、事物の本質的な特徴を表現したものだけれども、その切り口・捉え方は、様々な方向から検証することができる。ひとたび、誤った認識を持つと、実体を伴わない結論を得ることがあり、危険である。なので、おれは、基本、歴史に関して概念的な検証はしない。俺が研究する歴史は、実証的検証に基づく研究であって、主観など入る余地がないように心がけている。 以前、新聞に読むべき本として紹介されていた「阿部次郎『三太郎の日記』」、「倉田百三『愛と認識との出発』」を、期待して図書館に借りに行ったら、これが全く哲学的内容であった。文学的なものを期待していたのにとても残念だ。以前は、そういうものも好きであったが、最近は概念的なものを読む気はしない。 (それとも俺が、日本の偉人とも言うべきこの2人を知らなかったことを恥じるべきなのか?)
で、それらとは関係ないが、ふと、雑誌コーナーで目に留まったのが、”ニュートン”の特集でダーウィンの進化論であった。たまたま、昨日、自然史博物館で、英語の勉強(地質学の専門用語の英語は難しい)を兼ねてインドネシア人と中国人と一緒に、遊びに行ってきたところだった。なので、Natural selectionが、現在の中立論までどのように、変遷してきたかを知りたく、ついつい、集中して読んでしまった。たぶん、次は「種の起源」自体を読んでしまうだろうな。 岩波文庫の青で出版されているからね。
でも、結局、借りてきたのが「The Master Plan for the Conservation & Restoration of the Bayon Complex」。やっぱり、ここに収斂してしまんだな。
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